はじめに
個人開発の静的サイト「コピペ de UI」の月次成長記録、第2回です。先月の記録では検索クリック375回・PV1,038という数字を出して、「7月は月間600クリック超が見えてきた」と書きました。
結果は914クリック。見立てを大きく超えました。7月は検索クリック914回・表示14,907回・PV2,397で、主要な指標がおおむね前月の2.3〜2.6倍です。伸びた理由ははっきりしていて、平均掲載順位が11.3位から8.7位に上がったことに尽きます。
7月のサマリ
| 指標 | 7月 | 6月 | 前月比 |
|---|---|---|---|
| セッション | 1,641 | 625 | 2.63倍 |
| ユーザー | 1,134 | 440 | 2.58倍 |
| PV | 2,397 | 1,038 | 2.31倍 |
| 検索クリック | 914 | 375 | 2.44倍 |
| 検索表示回数 | 14,907 | 6,027 | 2.47倍 |
| 平均CTR | 6.13% | 6.22% | -0.09pt |
| 平均掲載順位 | 8.72 | 11.33 | 2.61位改善 |
| コード・プロンプトのコピー | 112回 | 29回 | 3.86倍 |
Google検索からの流入がセッションの83.9%(1,376セッション)。6月の78.1%からさらに比率が上がりました。数字が小さいうちに書いておくと、AIアシスタント経由の流入も5セッションから19セッションに増えています。
効いたのは順位が2.6位上がったこと
7月の伸びを一言でまとめると、サイト全体が検索結果の1ページ目に入ったということです。平均掲載順位11.33位は「2ページ目に半分こぼれている」状態で、8.72位は「だいたい1ページ目に載っている」状態。この2.6位の差が、表示回数2.47倍という形で返ってきました。
順位が上がった理由は2つあると見ています。1つは6月に集中投下した93本のコンテンツがサイト全体の評価を押し上げたこと。もう1つは、6月のデータをもとに洗い出した15ページのタイトル・説明文をまるごと書き直したことです。
後者は効果がはっきり出ました。15ページ中11ページで順位とクリック率の両方が改善しています。
| ページ | 6月 CTR / 順位 | 7月 CTR / 順位 |
|---|---|---|
| ページネーション | 2.99% / 7.8位 | 15.73% / 5.3位 |
| ドロワーメニュー | 1.96% / 17.6位 | 6.47% / 5.6位 |
| プログレスバー | 2.00% / 20.1位 | 10.00% / 8.3位 |
| テキストボックス | 1.25% / 9.1位 | 8.64% / 7.6位 |
| データテーブル | 0% / 17.5位 | 5.29% / 8.7位 |
ドロワーメニューの事例は順位が17.6位から5.6位へ12位上がりました。中身は一行も変えていません。変えたのはタイトルと説明文だけです。
日別の推移
6月は月後半に一気に加速しましたが、7月は前半421クリック・後半493クリックと、高い水準で安定した推移でした。表示回数のほうは月末に向けて伸び続け、7/27から7/30は4日連続で700回超と月間の最高値を更新しています。
▲ 7月の日別検索クリック数(サーチコンソール)
グラフを見ると、7日周期でストンと落ちる日があります。金曜と土曜です。7/17は213表示、7/24は302表示、7/31は353表示と、平日の700回前後から半分以下になります。業務でUIを実装している人が平日に読んでいる、というサイトの性格がそのまま出ていて、個人的にはこの規則性が見えたのが面白いところでした。
記事と応用例が主役になった
ページの種別ごとにクリックを集計すると、7月の伸びの中身がよく分かります。
| 種別 | 7月クリック | 6月クリック | 伸び | 7月CTR |
|---|---|---|---|---|
| UI事例(単体) | 542 | 299 | 1.81倍 | 5.74% |
| 記事 | 222 | 36 | 6.17倍 | 5.69% |
| 応用例(画面まるごと) | 126 | 24 | 5.25倍 | 8.51% |
記事が6.17倍、応用例が5.25倍。サイトの主力だった単体事例は1.81倍で、伸び率では大きく引き離されました。
記事のほうは、iPhone Safariの実機挙動を検証したシリーズと、特定ライブラリの詰まりどころを解説した記事(flatpickr・frappe-gantt・Chart.js)が牽引しています。7月に公開した「日本語入力の変換確定でEnterを押すとフォームが送信される問題」の記事は、公開2週間で22クリックを集めました。困っている人がピンポイントで検索してくる領域は、記事のほうが受け皿として強いです。
応用例はCTR 8.51%と全種別で最高でした。CSVインポート画面が18.99%、検索テーブル画面が14.1%、一覧+詳細モーダルが13.51%。表示回数自体はまだ少ないものの、「業務画面をまるごと探している人」に対しては競合がほとんどいないようです。
コピー機能の利用が3.9倍に
このサイトのコア体験である「サンプルソースをコピーして使う」が97回、「AI用プロンプトのコピー」が15回で、合計112回。6月の29回から3.86倍になりました。
ここは数字の読み方に注意が必要でした。コードをコピーしたのは31人で97回なので1人あたり3.1回ですが、事例ページのコピーボタンはHTML・CSS・JSのタブごとに1つずつ付いていて、全118ページの平均が3.28個。つまり3.1回は「3ページ回った」ではなく「1ページのHTML・CSS・JSを3つともコピーした」と読むのが自然です。6月も24回÷8人で3.0回とほぼ同じ比率でした。
実際、1セッションあたりのページ数は1.46。関連事例へのリンククリックは月12回しかなく、サイドバーのリンククリック401回も74人に集中していて、これはユーザー1,134人の6.5%です。回遊している人は確実にいますが、大多数は検索で1ページに着地して、必要なコードを全部持って帰る使い方です。
コピーイベントの伸びは「1人あたりの量」ではなく「人数」の伸びでした。利用者が8人から31人で3.9倍、イベントが24回から97回で4.0倍と比率がほぼ一致していて、1人の行動そのものは6月から変わっていません。
うまくいっていないこと
Web技術の基礎を解説する「簡単解説」シリーズは、7月も結果が出ませんでした。「CSPとは」は59回表示されて順位66位、生成AI関連の検索語も71位。それどころか、6月に改善対象にした「バンドラーとは」と「TypeScriptとJavaScriptの違い」は、表示回数そのものが77回→19回、60回→8回と消えてしまいました。タイトルの問題ではなく、検索ボリュームの大きい言葉で強いサイトに押し出された、という素直な結果です。このシリーズは新規追加を止めて、既存分の維持に切り替えます。
もう1つ、検索語の表記ゆれで損をしています。「コピーボタン」「コピペボタン」「コピペ ボタン」の3つで合計60回表示されているのに、クリックは1回だけ。「ドラッグハンドル ui」も表記が2つに割れて合計52回表示・1クリックでした。1つのページで複数の言い方をカバーする書き方を考える必要があります。
あと、リピーターがほぼいません。7月のユーザー1,134人のうち1,118人が初回訪問でした。検索で来て、コードをコピーして、解決して帰る。それ自体は狙い通りなのですが、「またここに来よう」と思ってもらう仕掛けは弱いままです。
先月の宿題:URLの重複は解消した
6月の記録で書いた「.html 付きのURLがインデックスに残っている」問題は解決しました。7月のサーチコンソールのページデータを全件確認して、.html を含むURLは0件です。7月頭にサイト内のリンクから拡張子を外した対応が、1か月で検索エンジン側にも反映されました。
まとめと8月の見どころ
7月は「順位が上がって、全部が上がった月」でした。コンテンツを増やす作業と、既存ページのタイトルを直す地味な作業。伸びたのは両方をやったからで、特に後者の投資対効果が想像以上だったのが収穫です。
8月は7月データから洗い出した19ページの改善に手を入れます。あわせて、8月は夏季でアクセスがどう動くか、このサイトにとって初めての季節変動の観測でもあります。次の記録で報告します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。